サガン鳥栖・水沼宏太選手にインタビュー

 今季J1の横浜F・マリノス(昨季はJ2栃木FCに所属)から期限付き移籍でサガン鳥栖に加入した水沼宏太選手。豊富な運動量と正確なキックを武器に、リーグ戦全試合に先発出場(第12節終了時点)し、サガン鳥栖をJ1リーグ戦初勝利に導く決勝ゴールを挙げるなど、チームに欠かせない存在となっています。

 そんな水沼選手に、現在の思いを語ってもらいました。インタビューの内容は「市報とす6月1日号」に掲載していますが、紙面の都合上、お伝えできなかった内容もたくさんありますので、詳しくご紹介します。

Q:サガン鳥栖への移籍を決断した理由は?
 海外でプレーをしてみたいという気持ちがあって、海外への移籍を目指してルーマニアに行きましたが、契約に至りませんでした。どこも新チームの練習が始まっている時期でしたが、鳥栖にはその間もずっと返事を待っていただいていて、「もし海外への移籍がまとまらなかったらぜひ来て欲しい」という言葉をいただいていました。
 待っていただいているチームがJ1の舞台で初めて戦うチームで、こんなに幸せなことはないと思っていましたし、海外移籍を断念した時点で「鳥栖にお世話になろう」と決めました。

 

Q:栃木在籍時に対戦相手として見たサガン鳥栖のチームの印象は?
 正直、あまり印象にありませんでした。栃木にいた時に3回試合をしましたが、一回も負けてないんですよ(栃木の2勝1分)。だから強かったというイメージもなかったですし、ベアスタで試合をした時も、平日でお客さんも多くなかったので、サガン鳥栖のホームという感じもなかったですね。
 でも、チームは全員で攻撃も守備もやっているなという印象はありました。

 

Q:加入後のチーム・クラブの印象は?
 全員で守備も攻撃もしっかりやるチームで、サッカーに対してまじめな選手が多いという印象があります。1つ1つのプレーをサボらずに、試合中のこまめなポジショニング確認や声の掛け合いをうまくやれていることが、今の成績にもつながっていると思います。
 監督のオンとオフもはっきりしていて、それが選手にもうまく伝わっていて、練習のオンとオフの切り替えもできていると思いますし、チームとしての雰囲気も非常にいいと思います。

 

Q:今シーズンの戦いぶりについての評価は?(リーグ戦10節終了時点 5位・4勝4分2敗)
 (結果に対して)自分たち以上に周りの方が驚いているんじゃなかと思いますが、ホームで負けていないことやリーグでも最少失点で戦えていることは、非常にいい流れで来ていると思います。
 こういうサッカースタイルのチームだと夏場の戦いは厳しいと言われることもありますが、自分たちのベースは崩さずにどんな戦い方をしていくか、ここからがサッカーの楽しみなところでもありますし、チームが1ランク上に行くためのチャンスだと思っています。

 

Q:ご自身のここまでの評価は?(リーグ戦10節終了時点・リーグ戦全試合先発出場・2得点)
 数字としてはまだまだです。得点を取れるチャンスをありましたし、いいクロスボールをあげれば、得点を決めてもらえるアシストのチャンスもありました。今年は結果にこだわっていますので、もっともっと突き詰めてやっていかなければいけないと思っています。

 久々のJ1で、マリノスではJ1でプレーしていましたが、途中出場が多かったので、今年は新たな気持ちで、サガン鳥栖と同じようにJ1で初めて戦うような気持ちでやっています。

ドリブルで攻め上がる水沼選手

Q:J1での初ゴールが古巣の横浜F・マリノス戦でしたが?
  (相手がマリノスで)意識しないというの嘘になりますけど、平常心でやるように心掛けて試合に臨みましたし、それがいい結果につながったのかなと思います。マリノスに勝てたということや自分のゴールで勝つことができたこともそうですが、この勝利がサガン鳥栖にとってJ1リーグ戦の初勝利だったというのがうれしかったですね。

 

Q:ベストアメニティスタジアムの雰囲気はどうですか?
 
相手チームとしてこのスタジアムで試合したときは、こんなにもいい雰囲気のスタジアムだと思っていませんでした。本当にチーム・選手とサポーターの皆さんが一帯となって戦えるスタジアムだと思いますし、欲を言えばもっとお客さんが入って満員になってほしいですね(笑)。そういう意味では対仙台戦は1万8千人以上の方に見に来ていただいて、あの時のスタジアムの雰囲気は最高でした。でも、まだ物足りないですね。せっかくこんなに素晴らしいスタジアムがあって、2万5千人近く入るスタジアムなので、自分たちがもっと頑張らないといけないのかなと思います。選手同士で、スタジアムが満員になったら鳥栖の街がゴーストタウンになっちゃうんじゃないかなんて、冗談で話していましたけど…(笑)。

 

Q:サッカーを始めたきっかけは?
 (父親が元サッカー選手という環境で)自然な流れで、家にボールがあって気付いたら蹴っていたという感じですね。少年団のチームに入って本格的にサッカーを始めたのは小学2年生の終わりの頃です。

 

Q:目標とする選手は父親でもある水沼貴史さんと聞きましたが?
 身近にサッカー選手だった人がいて、日本代表などサッカー選手として結果も残していますし、父親として尊敬もしていますので、やっぱり自然とそこが目標になりますね。
 逆に父のおかげでいろいろなプレッシャーも受けてきましたので、越えないといけない壁だとも思っています。

 

Q:「水沼貴史さんの息子」と言われることについては?
 
そろそろ言われなくなってもいいかなと思います(笑)。まだ言われることもありますが、中学校の終わりから高校のはじめにかけては、自分の中でそういうプレッシャーを強く感じていて、きついなと思う時期もありました。それでもサッカーを嫌いにならずに、見返してやろうという気持ちでサッカー選手を目指して、実際になることもできましたし、その時から「親子で有名になろう」と前向きな気持ちでサッカーに取り組んで来られたのがよかったかなと思います。
 「水沼貴史の息子だからマリノスのユースに上がることができたとか、代表に選ばれた」と言う人もいましたけど、そういう人たちを見返してやろうという気持ちでやってきて、逆にそういう気持ちがなかったらサッカー選手になっていなかったと思います。

 

Q:鳥栖市の印象はいかがですか?
 正直、まだどこに何があるかわからないですね。フレスポ鳥栖しか…(笑)。
 でもすごく住みやすいですし、落ち着く場所になってきています。また鳥栖から九州のどこにでも行けるなっていうのもありますし、初めての九州が鳥栖でよかったなと思います。

 

Q:鳥栖市でお気に入りの場所やもの、よく行く場所は?
 フレスポ鳥栖ですかね(笑)。でも全然気付かれないですよ。やっぱりまだまだ人気ないなと思います(笑)。

 

Q:ファンの方も声を掛けていいのか迷っていると思いますが?
 僕は平気なタイプですよ(笑)。

インタビューに答える水沼選手

Q:サッカー以外のスポーツや趣味は?
 
ゴルフをやります。連休があったりすると、選手同士で行ったり、鳥栖に来てからも何回か行きましたよ。去年から始めて、スコアは言えるほどではありませんが(笑)。楽しんでやれればいいかなと思ってやっています。

 

Q:水沼選手は金髪のイメージがありましたが?
 やっぱり気になりますよね(笑)。クラブの方針として、たくさんの年齢層の方から応援していただいている地域のクラブなので、皆さんに与える印象を大事にしていこうということで、クラブからはなるべく(髪の色は)暗めにということは言われています。
 金髪にしたい気持ちもちょっとあるんですけどね(笑)。

 

Q:7月にロンドン五輪が開催されますが?
 やっぱり自分たちの年代(23歳以下)の大会ですし、出たいという気持ちはすごくあります。今まで年代別の代表に選んでもらって経験してきているので、最後の年代別の大会なので、目指したいという気持ちは強いですが、まずはサガン鳥栖で結果を残さないといけないと思っています。

 

Q:鳥栖市民やサポーターの皆さんへメッセージをお願いします
 僕たちは全国に「鳥栖」という街を広めるチャンスだと思ってやっていますし、ホームタウンが盛り上がればいいなと思って戦っている部分もあります。
 「鳥栖は地域が一帯となって戦っているんだな」と全国の皆さんに知ってもらえるために、選手だけじゃなくて、鳥栖市や近隣地域の皆さんと一緒に頑張っている姿を見せたいですし、そのためにはスタジアムに来ていただいて、常に満員のスタジアムがあることから始まっていくのかなと思っています。
 試合の日は、鳥栖の街がスタジアム以外はシ〜ンとなるような街にしていきたいなと思っていますし、一度スタジアムに来ていただけたら何かを感じることができるチームやスタジアムだと思いますので、ぜひ試合を見に来てください。

サイン色紙を持つ水沼選手  

 

 水沼選手、練習終了後のお疲れのところ、取材に応じていただきましてありがとうございました。

 質問の1つ1つに丁寧にお答えいただき、優しい人柄を感じる方でした。

 サガン鳥栖で結果を出し、お父様を越える選手へと飛躍していただきたいですね!!

鳥栖市のイメージキャラクター「とっとちゃん」
取材日:平成24年5月9日
構成:鳥栖市情報政策課 

 

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更新日:2012/6/1