ハードルで世界陸上に挑む「先生アスリート」 紫村仁美さん

 


平成25年6月8日に行われた日本陸上競技選手権大会の女子100Mハードルで優勝し、モスクワで開催されている世界陸上競技選手権大会(世界陸上)の日本代表に選ばれた鳥栖市出身の紫村仁美さん。平成25年4月から保健体育の教諭として佐賀県立三養基高等学校に赴任。「トップアスリート」、そして「高校の先生」という2つの顔を持つ紫村さんへ平成25年6月末に行ったインタビューをご紹介します。

 

Q.大学卒業後、陸上部のある実業団などへ進む道もあったと思いますが

最初は実業団への道も考えていましたが、世界で戦っていなかったので、厳しかったです。

同時に教員になりたいという夢もあって、採用試験を受けました。採用していただいて、故郷の佐賀県で応援してくれる人もたくさんいる中なので、頑張れるのではないかと思いました。

 

Q.教員への道はいつ頃から考えていましたか

小学校から大学まで、ずっといい先生(指導者)に恵まれていて、自分も将来なりたいと思いました。

 

Q.教員になって3カ月、仕事はどうですか

授業は負担に感じませんが、授業の準備はもちろん、それ以外の仕事もすごく多くて、そこが大変だなと思っています。

 

Q.練習時間は取れていますか

大学の時に比べると練習時間は半減していますが、逆にそのことが体の疲労を回復できていると思います。今は平日は2時間程度で、学校と佐賀市内の陸上競技場で練習しています。

 

Q.そんな環境の中で記録も伸ばせている要因はどこにありますか

走り方が変わったということではなく、自分で考えながら練習し、走れるようになったことで身につき方がよくなったと思います。また、今は鳥栖市内の実家から通っているので、食事などの生活面や精神面で充実できていることも大きいです。

 

Q.日本選手権で「12秒台を狙っていたので悔しさの方が大きい」とコメントされていましたが

レース前の体の状態が非常によくて、絶対に記録が出るという確信がありました。その中でレース前半に失敗してしまって、優勝ということよりも「13秒を切れなかった」という悔しさしかなかったです。大会新記録ということも後で知って、「そうだったんだ」という感じでした。

 

Q.世界陸上への出場が決まったときの気持ちは

大会の翌日に世界選手権の代表発表があって、その時はすごくうれしかったです。「やっと日の丸をつけて試合に出場できる」という気持ちでした。

 

Q.世界のトップアスリートが参加する世界陸上、どんな大会にしたいですか

「経験」よりも「戦う」という意識の方が強いです。世界のトップにいる選手にどれくらい食いついていけるか楽しみな気持ちもあります。

 

Q.成績(記録や順位)の面での目標は

日本記録となる12秒台を出して、準決勝進出を目指したいです。

 

Q.ハードルの魅力とは

走るスピードやハードルを跳ぶ技術など、ハードルはタイムが縮まる要素が多い競技。そこが魅力だと思います。

 

Q.一流選手でも大会でハードルに接触するシーンを目にしますが

自分の中のタイミングが少しずれたり、足が少し下がってしまっていたりとか、ちょっとした違いで当たることがあります。周囲の人からは、よくハードルは「痛い」とか「怖い」と言われますけど、私はもともとジャンプが好きで、まったく苦にならないです。実は昨日の練習で太ももをハードルに強打して、あざができました。それでも苦にならないですよ。いくら当たっても大丈夫です(笑)。

 

Q. 紫村先生の活躍は高校の生徒たちにもいい刺激になっていると思いますが

自分の姿を見て、勉強なり部活を頑張りたいと思ってくれる生徒が増えればうれしいです。「選手」というよりも「先生」の方が接しやすく、聞きやすいところも多いのかなと思います。

 

Q.地元・佐賀県や鳥栖市の皆さんへメッセージをお願いします

地元は応援してくださる方がたくさんいて、すごく元気をもらっています。佐賀県、鳥栖市で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

 

紫村仁美(しむらひとみ)さんプロフィール

鳥栖北小学校−鳥栖中学校−筑紫女学園高等学校(福岡)−早稲田大学(東京)。中学時代に100Mハードルを始め、高校総体や日本学生陸上で優勝するなど各年代で活躍。平成25年4月から保健体育教諭として佐賀県立三養基高等学校に赴任。平成25年6月、日本陸上競技選手権大会・女子100Mハードルで13秒02の大会新記録で優勝。県の「さがんアスリート」にも認定され、世界大会での活躍が期待される。鳥栖市鎗田町在住の22歳(平成25年6月現在)。

 

関連サイト

「日本記録の更新を狙いたい」 紫村さん世界陸上での活躍誓う(内部リンク/Web版まちの話題)

 

取材日:平成25年6月25日(日)

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更新日:2015/6/27