食中毒を予防しましょう

 夏季(6月〜9月)に多発する食中毒は、その約8割が食中毒を起こす細菌によるものですが、食べ物に食中毒菌が付いていても、味・色・匂いに変化がないため、気付かずに食べてしまう場合があります。
 「変な匂いがしなければ大丈夫」といった油断は禁物です。「食中毒予防の3原則」を守って、家庭での食中毒を防止しましょう。また、「もしかして食中毒?」と思ったらすぐに医療機関で医師の診断を受けましょう。

 

食中毒予防の3原則

菌を付けない

 手洗いは、調理前や食事前だけでなく、「生の肉や魚、卵を触った後」、「トイレやおむつ交換、鼻をかんだ後」、「動物を触った後」にも行いましょう。
 また、生の肉や魚を切った包丁やまな板は、ほかの食品を切る前に洗剤を使って洗浄し、すすぎも十分に行って、熱湯などで殺菌しましょう。

菌を増やさない

 冷蔵や冷凍が必要な生鮮食品を購入したら、寄り道せずに真っすぐ持ち帰りましょう。
 また、残った食品は、浅い容器に小分けして冷ました後に冷蔵庫(冷蔵庫の中身は7割程度)で保存しましょう。

殺菌する

 加熱処理するものは、食品の中心まで十分に加熱しましょう。(75℃で1分以上の加熱。スープ・みそ汁などは沸騰するまで。電子レンジで加熱するときはときどきかき混ぜて。)
 包丁、まな板、ふきん、スポンジなどの調理器具は、使用後すぐに洗剤と流水でよく洗い、定期的に消毒しましょう。

 

どうして食中毒は起こるのでしょう?

 食中毒の原因となるものは、細菌やその毒素、ウィルス、自然毒(ふぐ毒や植物の毒等)、化学物質等があります。夏の食中毒の多くは細菌性食中毒です。からだに有害な細菌が繁殖した食品を食べたときや、食べた後にそれらが体内で繁殖したときに起こります。
 食中毒菌は加熱によって死んでも、菌がつくった毒素が分解されずに食中毒を起こすことがあります。熱に強い菌の場合、他の菌が死んでも生き残り、急激に繁殖することもあります。

主な病因物質別の潜伏時間と症状

病因物質

潜伏時間

症状

汚染されやすい食品

ノロウィルス

1〜3日

激しい嘔吐・下痢、腹痛、発熱、咽頭痛
通常3日程度で回復
生カキなど
サルモネラ属菌

8時間〜2日

腹痛、発熱、下痢
1週間程度で回復
汚染された卵や食肉・その加工品
腸炎ビブリオ

2時間〜2日

下痢、激しい腹痛、発熱、吐き気、嘔吐
2〜3日で回復
魚介類の刺身など
カンピロバクター

1〜7日

下痢、腹痛、頭痛、めまい、筋肉痛、発熱 トリささみ、肉の生焼け、サラダ、生水
ウェルシュ菌

8〜22時間

下痢、腹痛、腹部膨満感
症状は軽く数日で回復
カレー、スープなど大量に調理された食品
黄色ブドウ球菌

30分〜6時間

激しい嘔吐・吐き気、下痢、腹痛
24時間以内で回復
手指を介して汚染された食物など
ボツリヌス菌

12時間〜4日

目のかすみ、まぶしさ、神経麻痺
死亡率が高い
いずし(北海道・東北地方特有の発酵食品)
真空パック食品など
腸管出血性大腸菌
(O157)

4〜8日

下痢、血便、腹痛、嘔吐、倦怠感、発熱 加熱不十分な肉など

 

こんな症状があったら食中毒を疑いましょう

 ほかの原因が見当たらないのに下記のような症状がひとつでもあるときは食中毒を疑いましょう。家族で似たような症状があるときは特に注意が必要です。かぜと似たような症状のこともあるので気をつけましょう。
・吐き気・嘔吐
・腹痛
・発熱
・下痢
・神経症状(目のかすみ、ものが二重に見える、しびれ、めまいなど)

 

食中毒の疑いがあるときはすぐにお医者さんにかかりましょう

 食中毒の疑いがあるときは、素人判断は危険ですので、絶対にしてはいけません。

お医者さんに報告すること

●どんな症状があるか
●吐いたものや便のくわしい様子
●いつ、どこで、何を食べたか
●食べたものの残りがあれば、それを見せる
●一緒に食事をした人に同じ症状があるか
●ペットとの接触の有無
等を報告します。

応急手当のしかた

●嘔吐があるときは、そのまま吐かせる
●安静にさせる
●寒がるときや手足が冷えているときは、あんかや湯たんぽで保温する
●熱があるときは、氷まくらを当てる
●嘔吐したとき、下痢が激しいときは、水分を補給して脱水症状を防ぐ

絶対にしてはいけないこと

●素人判断で、下痢止めや吐き気止めを飲んではいけません
●かぜと似た症状の場合も、勝手に判断してかぜ薬を飲んではいけません

家族にうつさないように気をつけましょう

●患者のおむつを取り替えるときは、ゴム手袋をつけ、取り替える場所を決めて消毒する
●患者の下着などは、消毒したあと、家族のものとは別に洗濯する
●家族と一緒にお風呂に入らない
●お風呂の水は毎日替え、乳幼児や高齢者等は患者より先に入る

 

食中毒のちょっとしたQ&A

Q 手に傷があるとき、絆創膏を貼れば料理しても大丈夫?

A 傷が化膿した手で直接食品に触れると、化膿した傷に大量にいる黄色ブドウ球菌が食品にうつってしまいます。使い捨ての手袋などを使用しましょう。特に、生で食べる食品や、おにぎりなどは要注意です。

Q お弁当やお惣菜は常温で保存していいの?

A 最近、お弁当やお惣菜などの調理済み食品による食中毒が増えています。その要因として考えられているのが、不適切な保存です。購入した調理済み食品は、保存方法の記載をよく読み、適切な方法での保存を心がけましょう。また、冷蔵保存しているものでも、消費期限が切れているものは食べないようにしましょう。

Q 食中毒菌が増えている食べ物は変な味がするの?

A 味も匂いも変わりません。

 

外部リンク

佐賀県感染症情報センター
厚生労働省
日本食品衛生協会



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更新日:2017/6/27