○交通安全都市宣言
昭和37年2月13日
議決
近時経済の進展にともなう交通のふくそうは、いよいよ激甚となり、これによる交通事故の発生は、日をおって増加の傾向にあり、尊い人命が一瞬にして失われ人生最大の不幸を招来しつつあつて、大きな社会問題と化している。
わが鳥栖市においても、特に市内を貫通する国道3号線、同34号線等の車輛の激増、更には、一大工業都市を目指す市の将来は、市内交通の混乱に一層の拍車をかけることになり、市民の生命に対する脅威はますますつのるばかりである。
かかる交通の脅威をのぞくため、市内の交通事故を未然に防ぎ、市民の生命の安全を確保し、明るい市民生活の確立を願う声は、日毎に高まっている。われわれは、このような交通事故は決して不可抗力のものでないことに深く想をいたし、市民一丸となつて安全交通の自覚に徹することの急務なるを痛感する。
よつて、今後あらゆる機会に世論を喚起し、着実にして、適切な行動と事故防止のための機構を確立し、住民の安全と幸福を推進することを約し、ここに、鳥栖市を「交通安全都市」とすることを宣言する。
昭和37年2月13日
鳥栖市