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大雨時にトイレが流れにくくなった時の対処法
トイレが流れにくくなったときの対処法について
トイレが流れにくくなる原因
近年、局地的な集中豪雨により、河川・水路の増水や氾濫、道路の冠水等が起こっています。その際、地域によっては、トイレなどの排水が一時的に流れにくくなる場合があります。
その主な原因は、下水道本管に多量の雨水が流れ込み、満水となることで、トイレの便器内に空気が溜まり、ご家庭の排水が流れにくくなっているためと考えられます。※
このような状況は時間とともに回復いたしますが、宅内排水設備の構造によっては、回復が遅くなるところもあります。
※鳥栖市では分流式のため、基本的に雨水は汚水と合流しないようになっています。
ご家庭でできるトイレの一時的な対処法
基本的には、上記のとおり時間が経つのをお待ちいただくことになりますが、それでもどうしてもトイレを流さざるを得ない場合、ご家庭でできる一時的な対処方法を次のとおりご紹介します。また、トイレから"ゴポゴポ"といった音が鳴る場合でもこの対処法で治まることがあります。ただし、以下の注意事項をお読みいただき、ご了承くださいますようお願いします。
<注意事項>
1. 便器の種類も多様化し、その構造は機種により異なりますので、対処法どおりに実施しても効果が発揮できない可能性があります。
2. 宅内の排水管も満水となっている場合は汚水があふれる場合がございます。
3. トイレの水を排水管に流せる量は限られていますので、お風呂や台所の排水は流さないようにしてください。
4. 便器の空気が抜けた分だけが流れるようになるため、1回分程度しか使うことができません。
5. 外の排水桝(ます)周辺に水が溜まっていると、この方法は使用できません。
6.大雨時は、視界が悪くなり、足元も見えにくくなるため、十分に安全を確認したうえでお試しください。
作業方法
作業(1)
マイナスドライバーを用意します。
作業(2)
屋外に出て、敷地内の排水桝(ます)を確認します。排水桝(ます)は直径15cmのプラスチック製の蓋の場合が多いです。
作業(3)
排水桝(ます)の周囲に雨水が溜まっていないことを確認し、マイナスドライバーで排水桝(ます)の蓋を開け、便器内に溜まっている空気を抜きます。
作業(4)
トイレの排水が終わったら、すぐに排水桝(ます)の蓋を戻してください。蓋を開けたままにすると、雨水が流れ込み、トイレが逆流する恐れがあります。
その他の対処法
その他の対処法として、ご家庭の屋外にある排水設備の排水桝(ます)を、エア抜き用の排水桝(ます)に変えることで音が軽減されたりすることがあります。
変える際の費用については個人負担となります。お近くの指定下水道工事店へお問い合わせください。

最後に
梅雨時期には、事前に市販の災害用の簡易トイレを準備しておくことをお勧めします。