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県指定史跡 赤坂古墳を紹介します
県史跡
赤坂古墳(あかさかこふん)
赤坂古墳写真
赤坂古墳墳丘測量図
- 【所在地】 鳥栖市永吉町赤坂
- 【指定日】 昭和62年3月16日
赤坂古墳は古墳の出現期(3世紀後半)の築造と推定される、全長約24mの前方後方墳です。
現在確認されている定型化した古墳の中では、鳥栖地域最古のもので、九州でも最も古い初現期古墳の一つに数えられています。南側に筑紫平野を望む立地で、標高約35m、周辺との比高差10~15mの丘陵の尾根に沿って、ほぼ東西方向に主軸を取っています。後方部は、一辺約16mの正方形で、高さ(比高差)約2m、東側に約8mの低平な前方部を連接しています。前方部の幅ははっきりとしませんが、5m程度のごく狭いものと思われます。周溝は幅約1.5m~2.5m、深さは約80cmです。
死者を埋葬する主体部は未確認ですが、一部削られたところから黄白色の粘土塊が採集されていることから、過去に破壊されているようです。おそらく粘土槨と呼ばれる、粘土で割竹形木棺を覆うタイプの主体部であろうと思われます。
墳丘くびれ部分と周溝内から、古式土師器の二重口縁壷・小型壷・小型器台などが出土しましたが、これらは当時の近畿地方の影響を強く受けたものです。
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