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市指定重要無形民俗文化財 村田浮立を紹介します
村田浮立(むらたふりゅう)
村田浮立
- 【所在地】 鳥栖市村田町(村田八幡神社)~江島町(石王社)
- 【指定日】 昭和53年4月14日
江戸時代、村田鍋島領の惣社であった村田八幡神社の神幸祭の中心行事として、村田町と江島町の氏子によって奉納され、豊年感謝・無病息災の芸能として盛大に行なわれています。
「村田浮立」は、最初から2頭立てで舞う村田町の獅子舞浮立と、江戸時代の大名行列の様式を残している江島町の行列浮立からなり、これが大きな特徴となっています。また、現在は行われていませんが、流鏑馬(やぶさめ)も奉納されていました。
祭りは早朝から始まり、まず、江島のみこしが村田八幡神社へ行き、午前8時頃「神移し」を行ないます。午前10時頃からは村田の獅子・はぐま・鉦・太鼓・笛、江島の鉄砲・槍・はぐま・鋏箱および2基のみこしからなる“おくだり”の行列が始まります。
江島の下宮(石王社)へ着くとそこで獅子舞を奉納して昼食をとり、午後になって“おのぼり”が出発し、同じコースを村田八幡神社まで練り歩きます。
本宮と下宮で演じられる獅子舞は、1頭に2人の男子が入る「二人立ち」の形式で、子供の太鼓打ちが舞い、青年達の鉦がそれに調子を合わせ、獅子は子供2人の獅子つりに操られるようにして舞います。