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国指定史跡 田代太田古墳を紹介します
国史跡
田代太田古墳(たしろおおたこふん)
田代太田古墳石室奥壁壁画
田代太田古墳石室奥壁壁画(模写)
- 【所在地】 鳥栖市田代本町太田
- 【指定日】 大正15年11月4日
古墳時代後期(約1,450年前)に築造された直径約42mの大型古墳です。彩色壁画系装飾古墳として早くから知られており、大正15年(1926)に国の史跡に指定されています。
2段に築かれた墳丘は、高さが現状で約6mあります。主体部は全長約9mの横穴式石室で、入口は南に開口しています。前室、中室、後室の3室からなる珍しいつくりをしており、とくに中室と後室の天井部分はドーム状に石材が持ち送られています。後室の高さは約3mあります。被葬者を安置するスペース(屍床)は後室に3体分、中室に2体分が設けられています。
装飾文様は後室奥壁と後室、中室の間の張り出した石(袖石)の手前部分と中室右側の壁に描かれています。壁画の彩色は、赤・黒・緑の3色の顔料と、石室の材料である風化した花崗岩の黄色い岩肌の効果を用いて描かれています。赤色顔料はベンガラ、黒色顔料は炭化物、緑色顔料は海緑石を使用しています。
現在は石室壁画を保護するため、一般公開はしていません。
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