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国指定史跡 安永田遺跡を紹介します
国史跡
安永田遺跡(やすながたいせき)
安永田史跡公園
安永田遺跡炉跡
- 【所在地】 鳥栖市柚比町安永田
- 【指定日】 昭和57年12月18日
昭和54年、この地から九州で初めて銅鐸の鋳型が発見されました。それまで北部九州地方には銅鐸はないと考えられていましたが、鋳型の発見によって銅鐸が作られていたことが明らかになりました。
ここは青銅でさまざまな道具を作っていた、弥生時代の「ハイテク工場」であることが判明しました。現在、本調査を行った地区4,400平方メートルが史跡に指定され、出土した銅鐸鋳型5点、銅矛鋳型5点の計10点の鋳型片が、一括して国重要文化財に指定されています。
調査地区は、北方向から狭く深く谷が入り込む地形で、この谷頭を取り囲むようにして49軒の竪穴式住居跡が見つかりました。このうち36軒が弥生時代中期の後半から末にかけて(約2,000年前)の住居跡です。
谷底にもっとも近いところから青銅器の原料を溶かしたと思われる炉の跡が見つかりました。谷底に作ったのは谷間の風通しのよさを利用するためと考えられます。
現在、調査地区は史跡公園として整備されており、青銅器鋳造遺構が発見された場所の上に復元し、展示しています。
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