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市指定重要文化財(美術工芸品・彫刻) 轟木日子神社の王面を紹介します
轟木日子神社の王面(とどろきひこじんじゃのおうめん)
轟木日子神社
轟木日子神社の王面
- 【所在地】 鳥栖市轟木町(轟木日子神社)
- 【指定日】 平成11年9月14日
轟木日子神社に伝来した面で、長禄4年閏9月(1458)の銘が残っています。本面は頭頂にある貫通孔および両側面に細い紐が通せるほどの小孔が開けられており、人が顔に直接つけただけではなく、鉤のついた棒などに掛けても使用したと思われます。
鉾や榊に掛けられて、人がつける場合と同じように神幸行列を先導するほか、拝殿の柱などに掛けて護神の役割を持っていたと思われます。
王面は2面一対で製作されることが多く、口の形が阿と吽、彩色が赤と青(緑)というように対照的に表されています。本面は吽形で緑青の彩色が残っており、対になる面がほかにあった可能性があります。