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市指定重要文化財(美術工芸品・彫刻) 千手観音像を紹介します
市指定 重要文化財(美術工芸品・彫刻)
千手観音像(せんじゅかんのんぞう)
- 【所在地】鳥栖市牛原町
- 【指定日】平成23年5月31日
ヒノキ材を使用した一木造りの立像で、頭の上面は別材から彫り出されています。玉眼をはめこみ、全身には漆箔がほどこされ、白毫には水晶を使用しています。後世に大規模な補修が行なわれていますが、均整のとれた体格や鋭いまなざしから中世の仏師の作とみられます。
この観音像が安置されている牛原町には、中世の寺院や仏堂を表すと考えられる地名が多く残っています。また周辺には勝尾城筑紫氏遺跡があり、筑紫氏が在城した戦国時代からこの地域に伝わっていた観音像の可能性が高く、歴史性の高い資料です。