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郷土芸能 神辺の獅子舞を紹介します
神辺(こうのえ)町の老松神社で、3年に1度、4月の第2日曜日に、土地の悪霊をはらい、無病息災と豊作を祈願して奉納されています。
3年に1度であるのは、かつて老松神社の春祭りをして行われていた「千灯籠」が、3年に1回「大千灯籠」となり、そのときに奉納していたことに由来するといわれています。起源はあきらかではありませんが、寛政元年(1789)の記載のある旗や、天保3年(1832)の銘のある鉦が伝えられていることから、江戸時代末期にはさかんであったようです。戦後に一度とだえましたが、昭和41年に再興されました。
獅子舞は、子役の獅子つりの言い立てではじまり、雌雄の獅子2頭がそれぞれ獅子つりにあやつられ、始めはあやされるようにゆっくりとした動きで、終盤は早まる鉦の音と太鼓のリズムに合わせて激しく舞います。雄獅子、雌獅子、つり合い獅子の順番で演舞され、基肄養父地域に伝わる伎楽系の獅子舞の姿をよく残しています。
神辺の獅子舞の様子(平成24年)
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